平成29年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その3>

前回は平成29年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その2>で課題の概略と説明しました。今回で問題文の解説は終わりです。


記事のポイント

  1. 「計画の留意事項」をちゃんと読んだか?(2)
  2. 「要求図書」を漏れなく全て網羅できていますか?(1)
  3. 「要求図書」を漏れなく全て網羅できていますか?(2)

「計画の留意事項」をちゃんと読んだか?(2)

構造計画ですが、例年と違うところは
  • 敷地条件を考慮し地下1階の構造及び建築物全体の基礎構造を適切に計画
というところです。地下1階の捉え方は今後詳しく解説していきます。
設備計画のポイントは
  • 空調設備は、外気処理空調機+ファンコイルユニット方式。給湯設備は、熱源機器+貯湯槽による中央式給湯方式
となっています。例年では空調が単一ダクト方式がファンコイル方式か迷うところでしたが今回は指定されています。また給湯は中央式なのでそれなりの面積の機械室を用意しなければならないということです。

「計画の留意事項」もちゃんとよんでいくと要求がたくさんあります。合格を確実にするには全ての条件を全て満たすようにしましょう。読み飛ばしはありませんでしかた?

「要求図書」を漏れなく全て網羅できていますか?(1)

具体的な解説をする前に一つ私の経験談をお話しします。

要求図面の項目の中で資格学校の配布問題には書いてないのに実際の本番試験で必ず書いてあるものがありますそれは、「(フリーハンドでもよい。)」という条件です。

受験生の皆さんも一度はフリーハンドで描いてみようか考えたことがあるのではないでしょうか?実は私が一級試験に合格したときはフリーハンドでした。厳密にはフリーハンドが早いところ(4割)と、平行定規が早いところ(6割)をミックスして描きました。フリーハンドの部分は1,2階平面図が大部分で床伏せ、断面も少しはフリーハンドです。

よく「フリーハンドはネタで合格はできない。」とか「時間がなくなって最後の断面図だけはやむを得ずフリーハンド」という話しをよく聞きますが、公式でフリーハンドでもよいと言っているので合格できないことはありません。また、さきほども述べたように私は1,2階平面図ですでにフリーハンドで描いています。つまり時間がなくなって最終手段でフリーハンドにしたわけでなく、普段の練習からリーハンドと平行定規を組み合わせた図面を描いていました。

本番の試験時間では6時間半中、5時間で作図、記述ともに描き終えました。残りの1時間半はずっと見直しを繰り返していました。フリーハンドは本当に早く描けます。ただ、資格学校では「図面は人が合否を判断するのだから綺麗な図面のほうが有利である」と教えられていると思うので学校に通われている方は素直に平行定規で全て描きましょう。フリーハンドは汚い図面になるので確実に講師に怒られます

当ブログでもたびたび書いておりますが、私は資格学校に通ったことがありません。過去問や試験要綱をみて単純に「フリーハンドでも平行定規でも何でもいいんだな」と思っていました。作図タイムスケジュールも「エスキスが2時間で記述が1時間で、、、、」といった試験常識もなかったので一工程が早く終れば次々と進めていきました。無駄に作図スケジュールに合わせてエスキスを何パターンも検討したり、記述を最後の行まで埋めたりはしませんでした。なので普通の人よりも早く終ったのかもしれません。

年1回の試験でフリーハンドをすることはとても勇気がいると思うので積極的にはお勧めはしませんが、興味がある方はたくさんいると思うので参考までに、「どこをリーハンドでどこを平行定規にすると早くなるのか」「リーハンドはどの程度丁寧な線にすればいいのか」といったことを別の投稿でまとめておきます。毎回時間切れでなかなか合格が勝ち取れない方で独学受験の方は思い切ってリーハンド受験するのもありかもしれません。

「要求図書」を漏れなく全て網羅できていますか?(2)

本題に戻ります。
要求図面が今回は地下1階と配置図があります。忘れてはいけないのが歩行距離ですが、これはエスキスの段階で検討しておきましょう。作図に入ってから「歩行距離が足りない!」とならないようにしましょう。
断面図は今回は段差のある敷地なので「切断位置は南北方向」としていがあります。方向に注意しましょう。

まとめ

問題文を3回に分けて解説してきました。印象としては動線計画に関係するような条件が今回は多かったような気がします。
問題文読み込みも1回だけだと見落としがあるので最低3回は読んだほうが良いでしょう。また重要な部分、見落としがちな条件を自分のルールで蛍光ペンで色分けをしておくと後で確認するときもすぐに見つけられるので普段の作図練習からクセをつけて色分け作業を行っておきましょう。

今日は以上です。次回「平成29年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その4>」では具体的な課題の解き方について解説します。

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