平成29年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その2>

前回は平成29年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その1>で課題の概略と説明しました。今回も問題文を細かく解説していきます。




記事のポイント

  1. 「要求室」の注意点は?
  2. 「屋外施設」に苦しめられた受験生多数。
  3. 「計画の留意事項」をちゃんと読んだか?(1)

「要求室」の注意点は?

客室部門は「全ての客室は眺望に配慮する。」の文字を見落とさないこと。客室ABC共にバルコニーが必要になるので床面積に算入されない程度の幅を確保しよう。

管理共用部門は注目すべきはレストランが眺望に配慮することと、大浴場とトレーニングルームが宿泊者専用ということだろう。大浴場とトレーニングルーム外部からの単独利用はないので検討しなくてよい

設備スペースは電気室、機械室が面積指定があり、階も地下1階と指定がある。近年の試験でここまで設備スペースに指定があるのは珍しい。うっかり指定以外の場所に設置しないように注意しよう。

全体として床面積は適宜が半分なので融通は利きやすい条件になっている。面積指定されている室が納まらない時は適宜の室を柔軟に面積調整しよう。

「屋外施設」に苦しめられた受験生多数。

今後詳しく説明するが要求図書に配置図が今回加わっている。おそらく以下の内容を描かせるために追加されたのだろう。

  • 敷地内駐車場は、敷地北側とし、サービス用2台、車椅子使用者用2台を設ける。
  • 車回し及び車寄せを設け、車回しから共用駐車場にアプローチする。
  • 地下1階から湖辺にアクセスする。
  • リラクセーションスペースを、湖側に50m2以上設け、景色を楽しむことができるようにする。また、入浴後の休憩やトレーニング後のクールダウンできるよう、大浴場やトレーニングルームとの動線に配慮
上記の4つだが、注意点としては車回しは敷地内で自動車が転回できるものとし、直径12m以上の円が入らなくてはならない。ただし、大型バス等は考慮しなくてもよい。普通自動車の利用だけ想定していれば十分だろう。
リラクセーションスペースはファニチャーを忘れずに記入するようにしよう。

全体としては動線計画に係わる指定が満載である。かなり受験生泣かせな印象を受ける。とくに車回しがかなりのスペースをとるのでまずは配置を攻略してから建物内部の室配置をしていく順番がいいだろう。うっかり車回し計画を後回しにしてしまうと試験時間から考えて取り返しのつかないことになってしまうのて注意。


「計画の留意事項」をちゃんと読んだか?(1)

例年同じような内容なので読み飛ばしてしまう方も多いだろうが計画の留意事項も少しずつ内容が変わっているのでしっかり読んでいこう。

まず建築計画だが注目点はこれだ!





  • 自然エネルギーを利用したパッシブデザインを取り入れて計画
  • 明快な動線計画とし、避難動線を適切に計画

  • 自然エネルギーとは具体的には太陽熱、井水、地中熱だが一般にはソーラーパネルを描いておくのが一番簡単だろう。
    避難動線だがくねくね曲がった廊下などにしない限り大きく条件を逸脱することはないだろう。明快な動線計画ができていればまずその時点で条件クリアだ。

    計画の留意点はまだ構造計画と設備計画もあるので次回、解説していこう。

    まとめ

    問題を読み込むだけでかなりの体力が必要だが一つ一つ丁寧に対処して行こう。
    今日は以上です。次回「平成29年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その3>」では残りの問題文を細かく解説



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