<その1><その2><その3><その4>でほとんどの条件は出揃いました。合格を確実なものにするには、問題文にあるすべての条件を書き込まなければなりません。
今回の課題は防火区画の図面表現だけでなく記述問題でも受験生自身の考え方問われています。より実務に近い要求であることがわかります。
記事のポイント
- 防火区画について問われるようになった!
- プールに関する設備スペースは何が必要?
- 30年度の傾向と31年度一級建築士製図試験の対策は?
防火区画について問われるようになった!
例年の製図試験では必ず吹き抜けの要求がありましたが、縦穴部分に防火シャッターを書かせるように指導していた資格学校とそうでない学校がありました。
しかし今回は要求事項にはっきりと明記されるようになったことで受験生の迷いがなくなったのはよかったのではないでしょうか。
実務では防火区画はいくつかありますが今回のような規模では、
- 面積区画
- 竪穴区画
の二つを押えていれば十分です。
まずは面積区画ですが1500m2ごとに特定防火設備で区画することになります。細かいことを言えば建物を耐火建築物か準耐火建築物か等によっても違ってきますが、試験ですのでRC造耐火建築物で考えたほうが楽です。
区画には戸、シャッターで区画する作図の近くに「○特」を書き入れて下さい。
次に竪穴区画ですが吹き抜け、階段、EVのほかプールを2階に配置し3階部分を吹き抜けにしたときは区画が必要になります。忘れがちですが事前に練習で散々訓練していると思うので、こうゆうところを本番で抜けなく押えていけるかが合格のポイントになります。作図は近くに「○防」で防火設備を表します。
プールに関する設備スペースは何が必要?
設備スペースは例年通り空調と電気が必要です。そして今回の課題特有なのがプールの水を管理する機械室です。
ポンプ、水槽、のほか循環ろ過機器、温水のための加熱機器スペースも考えた面積を確保しましょう。
設備スペースも合計すると大きな面積になります。容積率や各室の納まりによってはキツい計画になることが予想されます。そのようなときは屋上や地下室を積極的に利用しましょう。
30年度の傾向と31年度一級建築士製図試験の対策は?
5回に分けて解説してきました30年度製図試験。一つ一つの条件はたいして難しくはありませんが、限られた時間のなかで年1回しかないと思うと焦りや緊張から、いつもの力が出せないまま終ってしまう受験生も多いと思います。
そんなときに思いだしてほしいのは課題発表から2ヶ月間必死に製図訓練して力を確実につけてきたことです。どの資格学校や市販のテキストもよく分析されていて試験に必要な要素が全て網羅されていると言っても良いでしょう。
本番だからといって特別なことをする必要はありません。普段通りの順番で進めていけば意外に簡単に作図できちゃうもんなんです。
もし今回の結果が不合格になったとしても勉強したことに無駄はありません。あきらめずに来年も是非トライしてほいしと思います。
さて、気が早いとは思いますが31年度一級建築士製図試験はどうなっていくでしょうか?近年は、「自由度がとても高く、要求事項がたくさんある」という傾向ですが今後も続くでしょう。
数十年前までは図面が4面描けていれば合格なんて時代もあったようですが、今はほとんどの受験生が資格学校に通っており「エスキスが終らなくても要求図面は全て描け!」と教わってくるので99%の人はキッチリ描いてきます。そうなると一つでも条件を落とせば合格が危うい!といった試験になってくるでしょう。
私は資格学校に通ったことがなく、本屋に売ってるテキストと2ちゃんねるの情報源で受験したので、試験会場で知り合いや学校仲間が誰もいない中で不安な6時間半を過ごした記憶があります。でも裏を返せば自信のある受験生は一人もいません!来年が初の製図試験の人も多いでしょう。過去問や過去の自分の製図試験をちゃん復習し、勉強していけばどんな新傾向の問題がでても必ず乗り越えられます。みんなで合格を勝ち取りましょう!!
数十年前までは図面が4面描けていれば合格なんて時代もあったようですが、今はほとんどの受験生が資格学校に通っており「エスキスが終らなくても要求図面は全て描け!」と教わってくるので99%の人はキッチリ描いてきます。そうなると一つでも条件を落とせば合格が危うい!といった試験になってくるでしょう。
私は資格学校に通ったことがなく、本屋に売ってるテキストと2ちゃんねるの情報源で受験したので、試験会場で知り合いや学校仲間が誰もいない中で不安な6時間半を過ごした記憶があります。でも裏を返せば自信のある受験生は一人もいません!来年が初の製図試験の人も多いでしょう。過去問や過去の自分の製図試験をちゃん復習し、勉強していけばどんな新傾向の問題がでても必ず乗り越えられます。みんなで合格を勝ち取りましょう!!