平成28年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その1>

平成28年10月9日に平成28年一級建築士製図試験が行われました。記録を残すためにポイントをまとめます。平成29年平成30年の試験もポイントをまとめていますので、良かった是非ごらんください。

記事のポイント

  1. 課題「子ども・子育て支援センター(保育所・児童館・子育て支援施設)」と条件まとめ。
  2. 敷地及び周辺条件の読み解き方は?
  3. 要求室は大きな室が納まりを難しくした。
  4. まとめ

課題「子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)」と条件まとめ。

子ども・子育て支援センターという一つの建物ですが、保育所・児童館・子育て支援施設と3つの用途を入れ込む課題です。それぞれの動線と機能の分離を明確にしながらも、環境負荷低減のため、自然エネルギーを利用した室内環境にする、つまりパッシブデザインが要求されています。

保育所は保育園生、児童館は小学生、子育て支援施設は大人が主に使うことを想定する必要があります。


敷地及び周辺条件の読み解き方は?

二方向を道路に囲まれた角地であり角地緩和があるが問題文より角地緩和を含めて建蔽率70%なので注意。駅から200mなので利用者は徒歩及び自転車が主になるだろう。道路には歩道が二方向とも付いているので、ここからの利用動線を確保しておこう。また駐輪場が10台分必要になる。
容積率は400%なので問題なく納まるだろう。その他の条件も例年と同じ内容なので特段問題なし。
敷地周辺は南側に公園ある以外に眺望の良い環境はない。


要求室は大きな室が納まりを難しくした。

保育所部門は利用者は90人、保育士は15人である。プランに影響する条件として「エントランスから保育所玄関経由でアクセスできるようにする。」とあるので、忘れずにエスキス時点で反映しておこう。各室は素足又は上履き利用なのでエントランスに下駄箱を計画したほうが後々の計画は簡単になるだろう。
乳児室、ほふく室、保育室、遊戯室が室面積が与えられており、保育室160m2遊戯室125m2が大きなスペースをとるので、調理室や事務室①で面積調整が必要となる。コツとしては大きな室から配置していったほうがスムーズにエスキスが進むので保育室、遊戯室の位置を初めに決めてしまおう。

児童館と子育て支援施設は部門としては一まとめになっている。こちらも保育所部門と同様に「エントランスから受付経由でアクセスできるようにする。」とあり、また、各室は素足又は上履き利用なので考え方は保育部門と同じでよい。
注意すべきはプレイルーム210m2で天井高6.5mである。本課題で一番大きな室なのでどこに配置するかで計画が大きく変わってくるが、2階に配置し3階部分を吹き抜けにした受験生が多くいた印象を受けう。また、図書館、育児交流室が110m2と大きいので、この二室は別々の階に配置しないと全体が納まりずらくなってしまうと予想される。



まとめ

例年通りのオーソドックスな課題なのでおそらくほとんどの受験生が全ての要求図面を描き終えていただろう。つまり、条件を1つでも落とすと合格も危うくなってしまう。
近年は床伏図の要求がないので構造上の検討がない分、作図時間の余裕が十分あったのではないだろうか。

今日は以上です。次回「平成28年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その2>」では問題文を細かく解説します。


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