製図試験は100人が描けば100人が異なる回答をします。
その中で約4割の受験生が合格するわけです。
不合格になった受験生は「自分の回答の何が悪かったの?」と疑問に思うと思います。
1年間の努力を6時間半に賭けて必死に戦い抜いたのだから当然ですよね。
そこで今回は製図試験の合否の分かれ目となるポイントを多方面の方からリサーチしてまとめてみました。来年受験する方の参考になればと思います。
記事のポイント
- 課題「健康づくりのためのスポーツ施設」とは?
- 「建築物の計画に当たっての留意事項」の読み解きかた。
- 「注1)~注3)」がクセものだった!?
課題「健康づくりのためのスポーツ施設」とは?
試験開始早々、初のA2用紙での問題配布に驚かさせた受験も多かっただろう。かなりボリュームのある内容で年々、一級建築士試験の難易度が上がっている印象だ。
今回の課題では地域住民がスポーツを楽しみながら健康増進を図る事。そしてスポーツをとおした世代間の交流が出来る施設でなければならない。2020年のオリンピックに向けてスポーツを題材にした課題となるだろうという噂どうりのテーマであった。
また、パッシブデザインを取り入れること、旧小学校の活用と、隣地のカルチャーセンター、全天候スポーツ施設及びグラウンドと一体利用という条件がテンコ盛りで受験生を初めから悩ませる内容となった。ただ、このあたりの主要件がちゃんと頭に入っていないと後々苦しくなってくるのでしっかり理解しておきたい。
「建築物の計画に当たっての留意事項」の読み解きかた。
留意事項は6点ある。
- 敷地の周辺環境に配慮
- バリアフリー、省エネルギー、セキュリティ等に配慮
- 各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画
- 建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮
- 造種別に応じて架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を配置
- 空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備、昇降機設備等を適切に計画
試験当日はわざわざ黒板に張り出されるなどいつもと違った雰囲気に圧倒されてしまった受験生もいただろうが、内容は例年と変わりないので落ち着いて対応すれば問題なかっただろう。
また、この留意事項は図面に表現しづらいないようなので記述問題で回答することになるものが多数あるので、作図を始める前にきちんとまとめておくべきである。
記述と作図で書いてあることにズレがあると評価に大きく影響すると思われるので考えかたを作図に入る前に固めておこう。
「注1)~注3)」がクセものだった!?
ありがたいのか、クセものなのか。今回は「注1)~注3)」というものが示されていた。考え方を変えれば示されている通りに計画すればよいので作図の指針にはなっただろう。
しかし、条件が更に追加されて受験生の負担は大きかっただろう。
具体的な内容は以下の3点
- 注1)健康増進のためのエクササイズ等を行う温水プールのある建築物の計画
- 注2)パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画
- 注3)建築物の外壁の開口部で延焼のおそれのある部分の位置及び防火設備等の適切な計画 防火区画(面積区画、竪穴区画)等の適切な計画 避難施設(直通階段の設置・直通階段に至る歩行距離、歩行経路及び重複区間の長さ、敷地内の避難上必要な通路)等の適切な計画
注1,2に関しては普通に作図すれば大きく条件を逸脱することはないだろう。問題は注3である。これまでの製図試験でも図面上に表現するべきか議論が分かれていたものが、はっきりと記載されている。つまり「自分はちゃんと計画に留意してこれらのことを取り入れていますよ」と示すような図面でなくてはならないということだろう。もし今回、不合格になってしまった受験生は来年はこれらのことがちゃんと表現できていたのか今のうちにしっかり復習しておこう。まとめ
今日は以上です。次回「平成30年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その2>」では具体的な課題の解き方について解説します。

0 件のコメント:
コメントを投稿