平成30年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その2>

前回は平成30年一級建築士製図試験の課題の大枠について解説しました。
今回は敷地条件について解説していきましょう。

いくら建物名部のプランを充実させても外部環境との調和がとれていないと建物として成立しません。敷地条件を頭にいれながら内部プランのエスキス時に何度もフィードバックさせなら試験を進めていくクセをつけましょう。




記事のポイント

  1. 周辺施設との関連性は?
  2. 主要な出入り口はどこが適切だったのか?
  3. 地盤が構造計画に影響した!?



周辺施設との関連性は?

今回の課題は住宅地にあり、廃校の屋外プールの跡地に計画することになります。また校舎はカルチャーセンター、体育館は全天候型スポーツ施設、校庭はグラウンドになります。したがって建物単体ではなくこれら施設と一体的に利用できるような計画をしていかなくてはなりません。
そして計画の最低条件として、建蔽率70%容積率200%が指定されています。容積はそんなに問題ないでしょう。注目すべきは建蔽率です。
試験に向けて課題をたくさん練習している受験生なら当たり前のことですが、7m×7mのグリッドで考えるとエスキスがすんなりいきます。また、近年の製図試験は全てこの7m×7mグリッドで納まっているので今回もこの方法で問題ないでしょう。
建蔽率から割り出すと23グリッドが限界です。


主要な出入り口はどこが適切だったのか?

今回の試験では「エントランスは、東・西・南・北のどこに設けても良い。」とありました。今までの試験から考えるとわざわざそんなことを指定する必要があるのか?といろいろなことを勘ぐってしまいますが、そこは落ち着いて周辺環境をもう一度確認していきます。

  • 西側・・・正門からの桜並木がある。
  • 北側・・・駐車場と駐輪場がある。
  • 東側・・・車道(12m)がある。
  • 南側・・・歩行者用道路がある。

この条件からだけだと東側以外なら問題なさそうです。さらに周辺施設はどうでしょうか。隣地のカルチャーセンターと一体的な利用を考慮すると西か北がベストでしょう

地盤が構造計画に影響した!?

いつもの試験と違うところが既存のプールを撤去した場所に計画するということです。実務をこなしている設計士の方なら当たり前のことですが。更地の土と埋め戻した土では地盤強度が違います埋め戻し土はやわらかいです。
では今回はどんな基礎形状が正解だったのか?
経済設計も考え今回は独立基礎で良いでしょう。これは記述でも問われてくる問題なので初め内に決めておきましょう。また図面と記述問題で不整合は大幅な減点になるおそれがありますのでくれぐれも注意してください。


まとめ

今回は敷地について解説していきました。条件がてんこりでしたが、ここまでくればもう半分はクリアしたといっても過言ではないと思います。
今日は以上です。次回「平成30年一級建築士製図試験の合否ポイントは?<その3>」では具体的な課題の解き方について解説します。














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